今日のごはん。

今日も良いお天気のスイス我が村地方。
スイス政府による非常事態宣言もあり、外出や外食の楽しみも無くなったので、
「春の大掃除」に取り掛かることにしました。
日本では新年を迎える前に大掃除するのが常ですが、欧米では春の大掃除が普通です。
今日はバルコニーに面している2メートル×2メートルの窓を4枚外から磨きました。
雨や嵐で随分汚れていたので気にはなっていたのですが、
天候不順でなかなか思い切って掃除出来ず、今日になってしまいました。
大きな窓が綺麗になって気分も上々です。
そしてバルコニーの掃除。
家仕事や用事や買い物を済ませてから、今日は日差しの暖かいバルコニーで食前酒です。

メイン:
ヤンソンさんの誘惑+豆腐のベーコン巻き。

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「ヤンソンさんの誘惑」とは、スウェーデンのお料理。
ヤンソンさんという菜食主義の方が、良い香りにつられて、
ついアンチョビを食べてしまったほどなので、「誘惑」という言葉が料理の名前の一部になった、
と以前どこかで伺いました。
諸説あるようなので、ご興味のある方は調べて頂けると幸いです(笑)

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昔は、食に対して偏見と言うか、わりに頭の固いところがあったので、
豆腐とベーコンは合わせなかったと思います。
でも、これが意外や意外!
黒胡椒を多めに振って頂くと、とても美味しいのです。

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じゃがいも、玉ねぎ、アンチョビ(本場スウェーデンではニシンの一種を使うそうです)、
生クリームなど、簡単な材料で出来るポテトグラタンです。
「一緒に住み始めてから10年以上経ってるけど、君がいまだに新しいメニューに興味があって、
 食べたことがない物を食べられることがとても嬉しい!」と言って、
パートナーがたくさん食べてくれました。
侮るなかれ。私は食いしん坊ですよ、我が夫よ(笑)

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今朝、パートナーが出掛ける時に見送ろうと玄関まで行ったら、お隣さんにお会いしました。
彼は元校長先生で、今は退職されて悠々自適。
知的でお話も面白くて、音楽とスキー好きな、とても素敵な方です。
そんな彼と少々立ち話して、少しのつもりが15分くらいになりました(笑)
現状、外食やお呼ばれはもちろん、お客様をしてもいけない・・・
そんな中、やっぱり人々が欲するのは、「コミュニケーション」なのだと感じました。
階下にはおひとりで暮らしている80歳過ぎの、これまたとても素敵な女性がいらっしゃるので、
今日はパートナーと、「もし必要な物があるのだったら買って来ます」とお訪ね。
「大丈夫!それにしても、あなたたちはなんて親切なの!」と言ってくださいました。
私たちが住んでいるフラット(日本で言うマンション)は世帯数が少なく、
特に購入して住んでいる家族たちはとても良い関係を持っていることが幸いです。
今のところ、我が村ではみんなが落ち着いて、特に買い物などでもトラブルがないことが救い。
楽観視している訳ではありませんが、不必要な恐怖は持つ必要がない、
そういうスタンスで、日々静かに過ごしてまいります。
もちろん美味しいものと美味しいワインは欠かせません!(笑)

今日も美味しく、そして有難く頂きました。

ごちそうさまでした!


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本日のおまけ。
どうして急に「ヤンソンさんの誘惑」を作りたくなったかと言うと、
ある映像をYouTubeで観たからなのです(笑)
「北欧、暮らしの道具店」というお店(?)が作られた「青葉家のテーブル」という短編ドラマ。
説明が下手なので分かって頂けるか不安ですが(笑)、
西田尚美さん演じる青葉春子の、中学生の作曲好きの一人息子リクには友人がいない。
興味のある生徒はどうやらドラムをしているようで、それを見て彼は意を決して、
その生徒にバンドを作らないかと誘う。
でも、その生徒は料理に興味があるのに、家には調理器具が少なく、
お弁当がいつも素敵なリクに、彼の音楽活動を手伝う代わりに調理器具を使わせて欲しいと言う。
それは母である春子や、同居人のめいこ、その彼のソラオもビックリの、まさかの「女の子」!
その彼女がリクの家で作ったのが「ヤンソンさんの誘惑」なのです。
(15:20頃からそのシーンです)


何故だか何度も観てしまう短編ドラマ。
現在4話まで配信されていますが、続きを観たいと思ってしまう内容です(笑)