Jazz Vocalを習っています。

ずっと習いたかったのですが、先生をどうやって見つければ良いかも分からず、
歌いたい気持ちだけを何年も温めていました。
それが、やっと先生と出会えて、今は毎週のレッスンではHappyな気持ちで歌っています。

何かを表現することって、本当に難しいです。
たかがアマチュア。されどアマチュア。
歌を通して自分の全てが出てしまうと言うか、
自分の人生を試されているような気がしてとっても怖いですが、それでも全部をさらけ出しています。

たくさん好きな曲がありますが、"Give Me The Simple Life"もその1つ。
先生から勧めて頂いたとっても素敵な曲。
まだレッスンで歌ったことはないのですが、家で歌ってみると必ず同じ箇所で涙が出ます・・・
"Kids calling me pappy would make me happy"
(子供達がパパって呼んでくれることが、僕を幸せにしてくれるんだ)
こんなシンプルなことを幸せに思えたらどんなに良いだろうと思うと、いつもいつも泣けてきます。
家があって、健康で、毎日食事が出来て、愛する人と一緒にいられて、
時々はささやかな趣味を楽しんだりする。
そんなシンプルなことが、本当の幸せなんじゃないかと思う今日この頃なのです。

なぜ泣けてくるのか。
それは、歌詞に通ずる"Simple life"を実践している人に会ったからです。

少し前にスイス在住の友人を訪ねました。
友人もその友人達も、湖畔の美しい小さな街に生まれ育って、
街を愛し、そこに生きる人々を愛し、大人になってからもずっと住み続けています。
死ぬまでその街を出る気はないそうです。
毎日を大切に暮らし、楽しんでいる彼らを目の当たりにして、心から羨ましく思いました。
これこそ、本当に私が求めているものだと、そう思いました。
都会の喧騒、流行のファッション、スノッブなレストラン、美味しい食事などなど・・・。
随分、堪能しました。
それに、ちょっと疲れました。
「もう十分じゃない?」
私の中で、そんな声が聞こえた気がしたのは確かです。

まだ、今の生活からは抜け出す準備は出来ていませんが、いずれは、一生愛せる街に落ち着いて、
Simple Lifeを送りたいものです。
そしてそのSimple Lifeはきっと私にとってバラ色です。

Give me the simple life!
Give me "La vie en rose"!