LA VIE EN ROSE in der Schweiz

スイスの田舎在住のMikiと申します。 スイス人の夫と楽しむ毎夕食の記録・・・という地味なブログです。 毎日こんな景色を眺めて暮らしております。 過去記事から旅行記をピックアップして、新たに「旅行記」としてアップしていく予定です。

2008年09月

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ワタクシのお気に入りを順々にご紹介したいと思います!

今日は、本。
今、ハマりにハマっているのは『天切り松 闇がたり』(浅田次郎著)。
元同僚に教えてもらって読み始めたのですが、意外にも周りに結構ファンがいることが分かり、
さらに友人達に広めてファンを増やそうと、
とりあえず無理矢理第1巻を贈って読ませるという地道な宣伝活動をしています(笑)。

天切りとは・・・
「天切りたァ、大江戸以来の夜盗の華。ケチな所帯にァ見向きもせず、忍び返しに見越しの松、長屋門に車寄せてえお屋敷ばかり、夜に紛れて屋根を抜く、富蔵、藤十郎、鼠小僧の昔から、一子相伝、親分から子分へと奥義を伝えられた荒技でえ。」

明治42年に生まれ、大正、昭和を天切りとして生き抜いた松蔵が、子供や孫のような年齢の留置人に、粋でいなせな「目細の安吉(松蔵の親分)」一家の仕事ぶりを語ります。
江戸弁が小気味よく、登場する人物(主に親分、兄弟分)がカッコイイ。
盗っ人の話だから、勧善懲悪とは言えないまでも、盗られて困らない所からお宝を盗むっていうところが、なんとも胸がすくのです。

その中でも、黄不動の栄治という松蔵の兄弟分が、なんとも素敵なのです。
ハリウッド俳優ばりの美貌に、180cmを超える体躯。
松蔵の「天切り」の師匠であり、松蔵が「あれぞ男の中の男」と憧れる人。
なんとも男気溢れる男性なのです。
本物の男、とでも言いますか・・・

そんな男性、今の世の中じゃあ、きっと生き難いでしょうけれど、お目にかかってみたいものです。

読んでいる間中、頭の中で勝手にキャスティングした人達が、動き回っています。
実在の俳優さんだったり、友人だったり、架空の人だったり。
それぞれの登場人物にピッタリだと思われる人達が、生き生きと動いています。

来月、天切り松の大ファンである友人達と、着物で、天切り松名所巡りを計画中。
楽しいコトは、待っててもやって来ない。
ならば、楽しいコトは自分で作ってしまおう!
私もそうですが、そういう友人に恵まれている私はとっても幸せ者です! :)

そんなタイトルのTV番組を観ました。
私にもあります!

アメリカの小さな街に暮らしていたことがあります。
そこで、ご老人の為のデイケアセンターで、通って来られる方々のランチタイムに、
毎週2,3度、1時間ピアノを弾くというボランティアをしていました。
ランチタイムコンサートのようなものです。
そこには健康なご老人はもちろん、足が不自由な方、軽い認知症の方、
リハビリに耐えて病気から回復された方などなど、多種多様な方々がいらっしゃいました。
ある日、その中のお1人、お名前は忘れてしまったけれど、きれいな白髪でスレンダーな老婦人が、
ピアノを弾き終わった私に話しかけてくれました。
彼女は脳梗塞で倒れたけれど、リハビリをして元気になったと話してくれました。
「何か、困ったことや悩みはない?」
そう聞かれて、私は、若くもないからか、英語がなかなかうまくならないことが悩みだと答えました。
それを聞いて彼女は、
「私は脳梗塞で倒れてしまって記憶障害が残って、最初は話すことやABCの書き方も忘れてしまったの。
でも、努力して努力して、今は小説を書くレッスンに通っているくらいなのよ。」
ウインクしながら、そう話してくれました。
そして、私の人生を変える言葉を贈ってくれました。
"You can do whatever you want to do." (あなたがやりたいことは何でも出来るのよ)

それ以後、私は何か新しいコトを始める時に迷わなくなりました。
何かを始めない言い訳の、『でも』『だって』は封印しました。
自分の人生を決めるのは、自分自身だから。
人生を楽しむも、楽しまないも、自分の決断によるもの。
人生を楽しまなくちゃ!
その為に、私はまた興味のあるコトを見つけます!

最初はバカにしていました。あまりにも売れているし。
でも、読んでみてとても面白かったので、色々な人にオススメしてみたのです。

「お参りに行く」という章で、ガネーシャは、「いつも良くして頂いてありがとうございます。」
と言えと指南します。
なぜなら、それは神様が「グッと」来て、優先的に願いを叶えてあげようと思うからなのだそう。
日頃のお礼も言わず、小銭で願いを叶えてもらおうとする一般ピープル。
「自分らのお願い、どんだけ安上がりやっちゅうねん。」とガネーシャは怒ります。

本を読んだ友人と私は東京大神宮へお参りしました。
その日は週末で、参拝客で混んでおり、4名が一列になり二礼二拍一礼。
私はお礼を言うのを忘れませんでした。
お参りした後、友人が笑っています。それも大笑い!
訝る私に友人は涙を流しながら言いました。
「私、なぜか『はじめまして』って言ってしまったー」

笑えるよ!それは笑える!
でも、神様もきっとこう話しているに違いないです。
「なんと丁寧な挨拶!みんな聞いた?グッと来たよねー?
 あの子の願いは最優先にしなあかんな。なんせ『はじめまして』やもんな。」

私には妄想癖があります!
・・・とイキナリのカミングアウト。

妄想と言っても色々とあると思いますけれど、私の妄想は人畜無害。
「空想」って言うと、『妖精になってメルヘンの世界に遊ぶ私を想像するの~♪』みたいなイメージですが、
あくまで妄想です。妄想。

妄想のネタはいっぱいありますが、長らく妄想していることは・・・
『モナコの富豪に嫁いだら』!
結婚パーティは夕暮れ時。場所は自宅(もちろん豪邸!)のプールサイド。
生バンドでダンス、そして暮れ行く街を見ながら家族やお友達と乾杯、人々のお喋りにざわめき・・・
挙げればキリはないけれど、要は楽しくなることだけを想像するわけです。
突拍子もないこと、でも、もしかしたらもしかしたら叶うのではないか・・・という程度の想像。
人に迷惑はかけないし、楽しいし。
人畜無害でしょ?

でも。誰かが言ってました。
想像できる範囲のものは実現出来る、って。

先日、年下の友人が彼氏と一緒に遊びに来てくれました。
2人には私の人生を楽しく生きる努力(妄想癖含む!)が刺激になったようで、
特に彼氏の方は「私に会えて良かった」的なコトを言ってくれました。
誰かの心を少しでも動かせる力が自分にあるなら、それはとっても嬉しいコトです。
年を取ると説教臭くなるのって、自分の経験を若い人たちに伝えて、
「君達は若いんだから何でも出来る!」と言いたいから!?
なんて気付かせてくれたのは、副産物でしたけれど(笑)

LA VIE EN ROSE(バラ色の人生)を目指して日々努力をしている私の日常のひとコマでした。

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